はじめまして。Oberlin College (オーバリン大学) 一年生 の Kazuki です。
日本でも冬の寒さが厳しくなってきましたね。オハイオ州にあるOberlinではもう既に3回以上雪が降り、長く厳しい冬が始まってしまいました。
さて、受験生の皆さんは順調にApplicationの準備進んでいますでしょうか。今日は私が受験の時にArt Supplement(楽器演奏の録画・写真)を、Applicationの補足資料の一つとして提出したときの経験から、Art Supplementの提出を考えている人、そうでない人の、両方に役に立つアドバイスを共有したいと思います。
Art Supplementとは
Art Supplementとは、Application(入学願書)と併せて、楽器演奏、絵画、映像、写真、詩、短編小説など、様々な芸術作品を補足資料として提出できる素敵な仕組みのことです。
アメリカを含む海外の大学の多くで採用されています(私はアメリカのLiberal Arts Collegesと呼ばれる大学しか受験していないので、各自で受験を考えている大学のアドミッションのホームページなどを確認してください)。
学校の成績、語学能力検定のスコア(TOEFL, IELTS)やテストスコア(SAT, ACT)、推薦状、課外活動実績に加えて、自分の才能を入学審査官に見てもらえる、絶好の機会なので、迷っている人も、全く知らなかった人もぜひ挑戦してみることをおすすめします。
Art Supplementの準備の仕方
いきなり準備の話に入りますが、Art Supplementを準備するにあたって、気をつけると良いことを見ていきましょう。
以下に述べるこれらの項目を知ることで、受験の本当の焦点を見失わないように、Art Supplementについて考えられると思います。
1. 手元に何か提出できるものがあるか、探してみてください。
2. 何も提出できそうなものがなければ、Applicationの他のパートの準備を最優先に進めながら頭の片隅で、
i. 何を提出したいのか
ii. どのようにApplicationの準備スケジュールと並行させるかなどについて、慎重に考えましょう。
3. 各大学のArt Supplement に関する Requirement のページを以下の数点を参考にしながら、注意深く読みましょう。
i. 提出スケジュール(締切がApplicationと同時であったり、Applicationを提出してから数日後であったりします)
ii. 提出するフォーマット(ファイルの形式・サイズなど、芸術作品の種類によって全く異なるので注意してください。)
iii. 芸術作品の種類によって提出しなければいけない資料(楽器であれば、レパートリーの提出が必須なこともあります)
iv. 提出できる芸術作品(残念ながら、全ての大学が一様に、最初に述べた例のように、どんな芸術作品でも見てくれるとは限りません)
4. これから楽器演奏の録画等の芸術作品を創作する場合は、どの程度まで仕上げたいのか、ApplicationやSATなどのテストとの進捗状況とよく照らし合わせながら、決めていくことが重要です。
楽器演奏の録画を例にとると、どの曲を弾くのか、どこで録音・録画をするのか、自分で全て準備するのか、それとも同じことに取り組もうとしている受験生の友達と一緒に準備できるのか、ホールを借りて、録音業者の方に手伝ってもらうのかなど、ほとんどは自分で検討しなければいけません。
最終決定は自分にかかっていますが、習い事の先生であったり、学校の先生や塾のアドバイザーなど、周りでサポートしてくれる方々に積極的に相談するようにしてください。
まとめ
今回はArt Supplementについてなるべく要点を簡潔に紹介させていただきましたが、いかがでしょうか。
少し軽率な動機かもしれないですが、自分は中学1年生の時に初めて、アメリカの大学受験と、その入学審査に音楽の才能も考慮されることを知りました。
以来、ピアノを絶対何が何でも続けて、自分は日本国内の大学だけではなく、必ずアメリカの大学も受験する、と心に決めたことを今でも覚えています。
テストの結果で一発勝負ではないからこそ、様々な形で入学志願者を見てくれる、そんなアメリカ或いは海外の大学に、ぜひみなさんのいろんな側面を存分に見せて、挑戦してみてくださいね。
2017/11/25 Kazuki
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