Makiです。
さて、ついこの間、アゴスの「トップスクール合格体験談」という企画にパネリストとして参加させて頂きました(次回: 【2018年学部留学】トップスクール 合格体験談 第2弾)。
かなり少数派ですが、浪人生の方で海外大出願を視野に入れている… という方にも出会い、なんとか力になりたい… !と意気込んでいます。
やはり情報が少ないので、浪人生だから不利なのではないか、と必要以上に多くの悩みを抱えて足踏みしている方が多いようです(私もそうでした)。
ということで、今回は浪人生と現役生の出願との具体的な違いと注意点を説明しようと思います。が、たいして多くありません。
悩んでいる既卒生の皆さんの安心材料にしていただければ幸いです。
出願書類について
アメリカの大学のほとんどが受け付けているCommon Applicationは既卒生でも共通で出願に利用することが出来ます。
現役高校生との相違点としては、①既卒であることに関して説明が求められること(画像参照) ②課外活動の”Post-graduate”に記入することくらいで、あまり心配は要りません。
①には、私は浪人生になってから考えたこと・取り組んだことを含め、いかに自分が大学への準備が出来ているかを欄いっぱいに書きました。
この欄の重要度については、正直わかりません。
しかし、与えられた場所を自己アピールに利用しないことほどもったいないことはないので、積極的に活用するべきでしょう。
②については単純で、Activitiesという欄に各課外活動の活動期間を記入する時、”Post-graduate”を選べば良いだけです。
卒業後の時間を無駄にしていると捉えられないためにも、この欄を活用することを強く推奨します。
運が良かったことに、私は卒業後すぐ高校時代の課外活動と関連したインターンを始めていましたが、普通の「浪人生」の生活をしているとなかなか記入が難しいと思います。
海外大を視野に入れ始めたら、出来る範囲ですぐに何か挑戦してみることをお勧めします。
既卒生ならば、バイトやインターンに関しては選択肢が広がりますし、学校の時間割に拘束されないためかなりの時間を費やすことができるでしょう。
逆に(前回も触れましたが)学籍を失うと参加できるコンクールやボランティア等が激減することは大きなハンデです。
時間をフレキシブルに使える、と前向きに捉え出来ることに挑戦するとともに、高校生の時の課外活動歴も振り返り、出願が現実的なのか考えてみてください。
奨学金について
アメリカの大学の出願にあたり、多くの人にとって学費の高さは無視できないでしょう。
学校から支給される奨学金については、高校生であろうと既卒生であろうと関係なく、奨学金をもらう審査を受けることが出来ます。
ただし、問題なのが国内の奨学金です。
最近は高額の奨学金を支給してくれる財団が増えていますが、募集要項に卒業年月日の条件を含むものが多くあります。
例えば、年間7万ドルを支給する柳井財団に応募できるのは現役高校生のみです。また主にリベラルアーツカレッジ進学者を支援するグルーバンクロフト財団は卒業後一年以内までとなっています。
もし留学に奨学金を必要としているならば、元から競争率が高い国内の奨学金の選択肢が狭いことを理解した上で、出願を決める・学校を選ぶことが重要です。
考えられることとしては、
- 学費が圧倒的に安い国内の大学も受験しておく
- 自分の実力から考えて、merit-based(成績や特別な才能などの良し悪しに基づいた)の奨学金をくれそうな学校に多めに出願する
- 留学生にも奨学金をかなり出してくれる学校を中心に出願する
などでしょうか。( 参考記事「奨学金や合格率を意識して出願する方法」)
これらは現役高校生に関してもある程度共通ですが、既卒生であれば、元から厳しい奨学金争いがさらに高いハードルになることを覚悟しておきましょう。
終わりに
さて、今回の内容は希望を失って欲しくて書いているわけではありません。
むしろ、違いはほぼこれだけなのです。
既卒生には逆にアドバンテージもあります。例えば、現役生が成績維持に取り組む間に、課外活動やSAT/ACTの勉強をできることは、明らかに有利だなと感じました。
今回触れた内容について頭の隅に起きつつ、本当に挑戦してみたくなったらぜひ挑戦してみてください。
2018/05/12 Maki
0コメント