アメリカの大学に複数校出願し、総合大学とリベラルアーツ大学の両方に合格した私は、当初は総合大学への進学を考えていました。
アスリートとして選んだ大学
上の写真は、クロスカントリーシーズン初めの集合写真。男女40人全員で一緒に練習するとても仲のいいチームです。
もちろんアスリートではない人から見れば、「スポーツ」を基準に総合大学からリベラルアーツ大学へ進学先を変えるという選択に疑問を感じるかもしれません。
しかし、「Dividion3」のクラブに所属できるというのは、私にとってとても魅力的でした。
〈Dividionとは?〜アメリカの部活動の仕組み〜〉
DivisionとはNCAA(全米体育協会)によって、学校のもつ部活動の数によって数字がつけられます。
総合大学、州立大学は生徒数が多いので、それだけ提供できる部活動の数も多くなり、Division1になる傾向が高く、中規模の学校がDivision 2、リベラルアーツや私立の学校のような少人数の学校は部活動の種類も少なく Division3に多く見られます。
Divisionの数は競技のレベルではないのですが、アスリート一筋として活躍する選手は、より優れた練習環境を求めてDivision1を選びやすいので、Division1のレベルが高くなりがちです。
またDivision3はスポーツの成績で選手をスカウスとすることができないのに対し、Division 1、Division2の学校はアスリートに奨学金を出し、スカウトすることができます。
そこで、経済的な理由でDivisionを選択するアスリートも少なくありません。
〈なぜDividion3に魅力を感じたのか〉
Division3はただのアスリートではなく、Student-athleteと考えられています。文字通り優先順位として生徒としての役割、つまり学問に先に重きを置きます。
これは4月に学校訪問をした時に、コーチが言ってくれた言葉です。
写真:キャンパスの隣にあるDePauw Nature Parkは練習環境に最適です。
私が今取り組んでいるクロスカントリーとは?
クロスカントリーは日本ではあまり聞き馴染みのないスポーツかもしれません。正直、私も日本では数回しかレースを走ったことがありませんでした。
写真:毎回レース前はチーム全員で円陣を組んで、コーチとキャプテンから喝をいれてもらいます。
個人としてのレースも大切ですが、チームとしての総合成績も重要です。
私にとって走ること
初めて陸上の大会に出たのは小学校1年生の冬 。市内の小さなロードレースに参加しました。
当時は「31位以内になったら、サーティワンのアイスを買ってあげるよ!」という母からのご褒美を目標に、毎回大会に出る1ヶ月前ぐらいから練習をしていました。
練習すればするほど、長い距離を走れるようになり、また、タイムも早くなり、努力が結果に表れることで、走ることが好きになりました。
その後、小学校4年からチームに加わり毎朝練習をするようになりました。
この頃から毎月試合や記録会に出場するようになりました。そして、中学校から陸上部に所属し、高校3年の引退まで続けました。
実は陸上より少し前に水泳を始め、約10年間、陸上と並行して、地元のクラブで水泳を続けていました。
高校1年生の時、アメリカに1年交換留学を経験し、その時に初めて陸上ではなく、競泳のみのシーズンを送りました。
しかし競泳だけの生活では、陸上をしていた時に感じていた達成感がありませんでした。そしてその時に初めて、陸上が私の中で占める割合が高いことに気づきました。
幼い頃から走ることが好きではあったものの、大学で競技として陸上を続けるつもりはなく、趣味で走ることは続けよう、と思っていた程度でした。
しかし、気がつけば人生の半分以上走ることを生活の一部にしてきた 私にとって、もはや、続けないという選択肢はなかったかもしれません。
出願エッセイも陸上について書き、自己分析をしていく中で、自分にとって改めて“陸上”の存在の大切さに気づき、大学でも競技者として続けたいと思うようになりました。
以上が私のアスリートとしての学校選びについての話です。次回は、実際にStudent-athleteとして、どのような1日を過ごしているのかを紹介したいと思います。
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