やりたいことが分からないって辛いよね、でも無駄じゃない。

自分が人生をかけてやりたいこと。自分が好きなもの。それらが見つからず、進路や志望校をどう決めたらいいのか悩んでいる人に向けて書きます。


というか、私がつい最近までそうでした。


大学受験期は、専攻したい分野が決まっているどころか、世界にどう影響を与えたいかまでも明確に語れる友人に囲まれ。


やっと自分の進路が決まり、迷って迷って進学する大学まで決まり、ついに悩みから解放されるかと思いきや、大学受験なんて始まりにもすぎないと思い知りました。


というわけで、そんな風に悩み、最終的にどうすればいいのかの方針をなんとか見つけた、私の大学二年目について話したいと思います。


目次
・二年生の前期: 夢がわからなくなる
冬休み: 業界研究よりやりたいこと
・二年生の後期:「夢を見つけること」を目標に
・二年目を振り返って思うこと


二年生の前期

前期には、専攻(自分の学部)を確定させる書類を提出。候補だった哲学とコミュニケーションの授業をとってみたら面白かったので、それらをそのまま専攻にしました。


しかし、そうやって専攻を決めながらも、心にずっと、「幸せになるために、私はこれから何をすればいいんだろう」という疑問を抱えていました。


高校生の終わりから、広告業界・コピーライターを目指していて、それで私のゴールは見つかったと思っていました。でも、ボストンキャリアフォーラム(海外留学経験者を対象にした就職活動ができるイベント)を覗いて、それを疑い始めました。


自分が行きたいと思っていた広告会社のブースに大行列ができているのをみて、この中から選ばれるにはどうしたらいいんだろうと、ふと思いました。そして、あれ、企業に選ばれる大学生に私はなりたかったんだっけ?と自分に問いかけました。


そもそもコピーライターになりたいというのがゴールになっている時点で、良いコピーライターにはなれないよな。キャッチコピーを使って「何か」を成し遂げるのが、良いコピーライターだよな。


自分の夢や目標さえ決まっていれば、どこの企業に受かっても、落ちても、道を少し修正するだけでいいし、就活ってそうであるべきだよな。


目の前にある「楽しそうなこと」をして課外活動をすることもできるけど、最近キャンパスの出来事にも自分の未来にも心が動かない。このまま淡々と目の前の宿題をこなして卒業を迎えるんだろうか。


幸せになることが人生のゴールというのは見つけたけれど、大学卒業からそこまでの道が全く見えない。結婚して小さな幸せを大切に生きることが私の幸せかもしれないのに、どこに行けばいいんだろう。ただ世界を変えても、私は幸せになれない気がする。


アメリカの大学に来て、優等生のレールから外れて自分の道を切り開いたように思っていたけれど、結局英語をマスターして市場価値をあげて社会に喜ばれる選択肢を選んだだけで、自分の道なんて見つけられていないんだな。


大学の先の目的地がわからないから、大学にいる間に何をどう頑張ればいいのかもわからないという状況でした。そうして目の前の宿題にやる気を見出せないまま、とにかく締め切りには間に合わせるというのを繰り返しているうちに、前学期が終わりました。


冬休み

いつも通り、高校時代の友達や海外大学進学仲間と会う予定を立てながら、のんびりする長期休暇。


ギャップターム中にインターン生としてお世話になった会社先の社員さんや、夏に参加したオンラインサロンで出会った先輩コピーライターさんたちとご飯に行く機会があったので、私にどんな仕事が向いているか聞いてみました。


一番行きたいと目をつけている広告会社のコピーライターさんにOB訪問をして、会社の雰囲気や仕事内容を教えてもらったりもしました。


大企業はどんな部署に行くかわからないからリスキー、小規模の会社だと仕事が限られてくるかもしれない。もらったアドバイスを参考に考えながら、これじゃダメだと思いました。


ググれば出てくるようなメリットとデメリットを比べているようでは、だめなんです。


アメリカの大学を受験するか迷っている時もそうでした。アメリカの大学と日本の大学を比べて、メリットが少しでも大きい方を選ぶなんて方法では、後で絶対挫折する。なんとなくメリットとデメリットは把握した状態というのは前提として、あとはもうそんな計算を放り出してでも選びたいという熱を選択肢に感じないのであれば、それは調べが足りない。


この感覚は、アメリカの大学に進学することを決めた時に就職や英語力の心配など全て忘れて「もう私はアメリカの大学に行きたいと思ってしまっている。行かなければ後悔する。」と実感した経験と、「迷うときは情報が足りないとき。」というアドバイザーの言葉からきているんだと思います。


もちろんダメというのは、一般論としてではなく、独自の感覚的ルールとしての意味です。笑


というのも、消去法で何かを選ぶと、知らなかった選択肢に後から気がついて、そっちを選べば良かったと後悔するかもしれない。でも、過去の自分が絶対にこれだという確信を持って「選んだ」選択肢であれば、後悔することがないからです。


というわけで、尊敬する人たちのアドバイスのおかげでなんとなく企業の目星はつけつつも、業界や会社の形態の知識不足よりも、根本的な所に問題があるのかなと気付き始めました。そして、そんなこんなで冬休みを終え、アメリカに帰ってきました。


二年生の後期

キャンパスに帰ってきて数週間のうちに、一つ大きな転機があって、それによって真っ暗だった霧のなかに、一筋の光がさしました。


それは、「人生のゴールを見つけること」を大学在学中のゴールにすれば良いんだと気が付いたこと。


ん?当たり前じゃない??と思う人もいるかも知れませんが、大学にいる間に足を進めるべき方向、全力になるべきことが見つかったので、それが真っ暗な霧の中の光になったんです。まだ霧の中から抜けたわけではないけれど、どちらに進めばその霧から抜け出せるのかが見つかったから、不安がなくなりました。


そこから、空いた時間は自己分析の質問に答えることと、本を読むこと、noteというブログを書くことのどれかをするようになりました。


今までは、空いた時間にキャッチコピーの本を読んでも、読んだところでコピーライターになれるわけではない。かといって代わりに何をすればいいかわからない、と不安でした。しかしこの学期は、「人生のゴールを見つけるという目標に向かって進んでいる」という実感を持ちながら、満足した空き時間の過ごし方ができるようになりました。


まだ、これ!という物を見つけたわけではありませんが、毎日1000字程度の記事を更新し続けていることから、やはり書くのが好きなんだなという実感、そして、自己分析する中で少しずつ知らなかった自分の一面を見つけています。


夏休みは、読書やnote更新、自己分析も続けつつ、ツイッターでずっと素敵だなと思っていた方の会社でインターンをさせてもらえることになったので、憧れていた広告業界がどんなものなのかを学ぼうと思っています。


まとめると、

  • 目標にする夢がまだないので、夢を見つけることを目標にした
  • 自分が何をしたいのか、今までの経験や好みを分析している
  • インターンをしたり、人に話を聞いたり、本を読んだりして、新しい経験を積んで(分析材料を増やして)いる

といったところでしょうか。闇雲に進まず、かと言って考えすぎて足を止めることもしない、というのが大切な気がします。


二年目を振り返って思うこと

やりたいことがわからないって、結構苦しいものランキングで上位なんじゃないかと今となっては思います。


夢のために進んでいる人は、どんな困難にも意味を見出せます。もちろんその道のりが楽とは言わないけれど。


でも、やりたいことがわからないって、全ての行動に価値が見出せないし、もう暗闇の中でどちらに進めばいいかわからない不安って、尋常じゃないんですよ。


だから、「みんなはもう夢に向かって頑張っているのに自分はまだ進めていない」なんて焦らなくてもいいんです。なぜならあなたは、夢に向かって頑張っているみんなよりも、本当は辛いかもしれないんだから。


もちろん夢に近づいている人大会をしたら負けるかもしれないけれど、そんな大会はないから大丈夫です。あるのは、夢を見つけて、全ての行動に意味を見出しながら幸せに前に進む未来のみ。


そしてその未来に辿り着くために、あなたの今の苦しみは必要なんです。


きっと将来について悩むあなたを見て「そんなの若い時だけだよ、なるようになるから大丈夫。」「そんなに苦しいなら、考えるの辞めたら良いじゃん。」とアドバイスしてくれる人もいるでしょう。それも、間違っていません。潰れてしまうくらいなら、考えるのを辞めた方が良いです。考えなくても、楽しく生きていけます。


実際に私は高校時代、海外大学進学を決めたことが遅かったこと、それによって課外活動や自分の興味を探した経験が周りよりも少なかったことを理由に、夢探しを途中でやめました。


確かに、大学で授業を受けて初めて興味のある分野が見つかることもあるし、そうやってある程度目安をつけてから夢を探した方が、効率は良いかもしれない。


でも、そんな現実的な理由よりも、暗闇から逃げたいという思いの方が強かったと思います。例えるならば、一時セーブをして、ゲームの電源を切りました。だから、就職という締め切りが迫った今、何とか自分を押さえつけて同じゲームに試行錯誤しています。


そして、実は今回だって、ゲームの電源を切れるんですよね。適当に給料が高い職を選んで就活を終わらせてしまえばいいんだから。


でも、一度夢に向かって突き進む人生に憧れてしまった人には、夢探しを後回しにし続けるか、覚悟を決めて考え抜いて答えを見つけるかしか選択肢がないということがわかったので、今少し踏ん張り、頑張っています。


もちろん一度答えを見つければ終わりというものでもありませんが、私はここで皆さんに、「諦めずに、問題と向き合い続けろ」とアドバイスしたいと思います。限界がきたら一度休憩できるように、電源ボタンに手をかけつつでもいいので、皆さんも少し霧の中で粘ってみてください。

2019/04/28 amu

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