基本情報
所在地(国・州や都市):アラブ首長国連邦・アブダビ
生徒数:全体で1000人ちょっと
田舎?都心?:都心
大学を一言で表すと:国際性豊か
日本人生徒の人数:4学年合わせて10~15人ぐらい
最終的にその大学を選んだ理由
この大学の国際性が決め手だったように思います。15%ぐらいがUAE人だけど、それ以外は全員留学生です。
地球の縮図みたいな環境で、一つの授業で全員の国籍がバラバラなのが普通です。理想主義的すぎるコンセプトなのかもしれないと思うけど、世界のどこにもないこの環境での学びは、日常の会話からも色々な発見があって、面白いです。
ちなみに私はEarly Decisionだったので、他の大学は受けませんでした。
あとはお金。基本的によっぽど金持ちじゃなければ、全額奨学金で、行き帰りの航空券やお小遣いももらえて、本当に大学の為に払ったお金は受験料とパスポートの更新費用ぐらいで、むしろ大学に通って黒字になる感じ。
あとは、アメリカに住みたいとはそんなに思わなかったけど、リベラルアーツがしたかった、寒いのが苦手、というのも理由のひとつかもしれません。
学校の特徴〜アカデミック〜
2010年にNYUの分校としてできた、とても新しい大学です。そのぶんアメリカの古い大学のような重厚感や伝統はないですが、リベラルで多様性に満ちた場所です。
リベラルアーツで、2学期制。でもJanuary Termっていう3週間だけの短い学期も、4年間のうち3回は授業を取らないといけません。
専攻は割とバラバラだけど、社会科学系とCSが多いような気がします。あと、リベラルアーツには珍しくSTEMも強いです!
特徴としては、留学がとってもしやすい!January Termは三回のうち1回はアブダビで、1回はNYUの他のキャンパスで、1回は海外研修付きのやつ、と決まっています。
私は今年のJanuary TermでInternational Peacekeeping and the Role of Educationっていう授業でヨルダンに行ってきました!
この授業はNYUの院の教授が教える授業で、難民の教育について、現地のNGO、UNHCR、UNICEFなど様々なアクターのオフィスに赴いて質問したり、実際に難民の教育施設の授業を見学したりもしました。
J termは基本的に普段アブダビで教えないような人の授業(元英国大使、元イスラエルの大統領、などなど)が受けられて、議論もリーディングもとても面白く、貴重な経験となりました。来年のJ termがすでに楽しみです!
あと、ほとんどの学生が1-2セメスターは留学します。NYUは世界の色々な都市にキャンパスを持っていて、ニューヨークだけじゃなく、上海、ブエノスアイレス、ガーナ、ロンドン、パリ、などなどに留学できます。
それ以外にも、NYUの提携してる大学にも留学可!今学期の終わりにアプライできるので、今ちょうどどこに留学しようか悩んでます。
アブダビは(リベラルアーツ全般は)規模が小さいので、専攻や授業の種類が限られてますが、アメリカでも随一の規模のNYUに留学すれば、総合大学とリベラルアーツのいいとこ取りも可能です。
でも留学が盛んなぶん、みんながいろんな場所に散らばっちゃうし、毎学期キャンパスにいる人が変わっていくのは少し悲しいですね。
授業は基本的に少人数で、25人ぐらいの授業があると「人多いな」って感じます。生徒は全体的にとってもレベルが高くて、アイビーリーグやオックスフォード・ケンブリッジを蹴ったっていう人もかなり多い。
バックグラウンドももちろん多様性があるけれど、生徒の興味・関心もバラバラで、いろんな意味で「いろんな人がいる」環境のように思います。
私は学年が100人ぐらいの小さな高校に通っていたので、今までとは全く違う環境で、授業も刺激的です。
学校の特徴〜生活面〜
食事はダイニングホールが基本で、まあまあ美味しい。図書館の横にスタバがあって、課題のお供です。買い物は大学のシャトルを使ってモールにいけます。
物価は高いけど、(よっぽどお金持ちじゃなければ)大学からお小遣いをもらえるので、仕送りゼロでも十分生活できます。
連休があるとみんなでドバイに行ったり、ビーチに行ったり。最近ルーブル美術館がオープンして、この間授業の合間に行ってきました。
そういえば、秋学期の終わりにFIFAクラブW杯がUAEで開催されていて、大学のグラウンドでレアルマドリードが練習してました。笑
秋休みと春休みが1週間ずつぐらいあって、だいたいみんな旅行します。私はこの秋、大学の友達とグルジアに行ってきて、春は日本の友達とトルコで現地集合しようかなと予定を立ててます。
冬休みも母国に帰らずに友達の国に旅行するという人も多くて、旅行好きにはぴったりです!
ヨーロッパにも近いし、他の中東諸国にも気軽に行けるのはUAEならではですね。
キャンパスで生活が成り立っちゃうから、外に出るのが億劫になってしまうし、少し退屈しちゃうけど、お金を出せばなんでもできちゃうUAE。楽しいです。
アカデミック以外のサポートもとても充実してて、夏のインターンシップ・研究の金銭的補助(海外でインターンする際の交通費、生活費など、40万円まで)を受けれたり、サマーコースは1回ぶん無料で受けられたりします。
このように、キャリアサポートが充実してるのも大きな魅力かもしれないですね。
最後に
中東と聞くと、治安が悪そうなイメージですが、(よく友達に心配されます笑)UAEは欧米諸国よりはるかに治安がいい気がします。
お酒やドラッグに対してもかなり法律が厳しいし、パソコンを一日中図書館に放置しても平気なぐらいキャンパスでの犯罪もほとんどありません。
街中でも基本的に英語は通じるし、アブダビはとてもコスモポリタンな街だなと思います。中東ってちょっと…と遠慮せず、もっと多くの人に受けてもらいたいです!
あと、NYUアブダビの他にはない利点?は、みんなが留学生で、ほとんどの生徒が英語が第二言語なところは、ネイティブに囲まれて授業を受けるよりもなんとなく気が楽かもしれないです。
でも、だからと言って決してレベルが低い訳ではなく、授業は大変ですが、とても刺激的な毎日ですよ!
2018/03/08 misa
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