1837年創立の、全米最古の女子大。セブンシスターズというアメリカ東部にある名門女子大学七校のうちの一校。
伝統的なリベラルアーツ教育を維持しながらも、多様性を重んじ、留学生やトランスジェンダーの女性と男性(!)を積極的に受け入れるなど、時代に適応する努力を怠らない大学です。
基本情報
所在地:アメリカ合衆国マサチューセッツ州サウスハドレー
生徒数:2202人
学期:セメスター制(二学期制)
田舎?都心?:田舎
日本人生徒の人数:6人(うち一年生一人、二年生一人、三年生三人、交換留学生一人)
学校の特徴〜アカデミック〜
1. Five College Consortium
マウントホリヨーク大学は四つの大学(マサチューセッツ大学アマースト校
アマースト大学、スミス大学、ハンプシャー大学)と協定を結んでおり、これら四校とマウントホリヨーク大学を合わせてFive College Consortiumと言います。
Five College Consortium内の大学に通う一番の利点は、個人的にFive College Certificateだと思います。Five College Certificateとは、Five College Consortium内の大学に通う学生が、通常のメジャーやマイナーに加え取得できる修了証のことです。 これの何がすごいかというと、ダブルメジャーの人でもCertificateは別に取得することができるということで、 もし単位さえ取れれば通常不可能であるトリプルメジャーもどきが完成します。
その他にも、Five College Consortium内の大学に通えば、他の四大学の研究設備が使えたり、留学プログラムに参加できたり、把握しきれないくらい様々な利点があります。マウントホリヨークみたいな小さな大学は、リソースも少ないみたいな図式が必ずしも当てはまるわけではないということは大学選びの際に念頭に置いておいてください。
2. キャリア教育
マウントホリヨーク大学は非常にキャリア教育に力を入れており、インターン等の職務経験は比較的積みやすい大学だと思います。
例えば、Nexusというインターンシップと授業を組み合わせたマイナーがあり、授業で学んだことを実社会で活かしたり、逆に実社会で学んだことを勉学によって深めたりすることができます。
それに加え、The Lynk Fundingと言う奨学金プログラムがあり、無給、もしくは給料の低いサマーインターンに参加する場合は、その間の生活費を大学側が負担してくれます。
アメリカで就職する際は特に職務経験の有無が重要になってくるので、それを積極的に積ませてくれるという点では、マウントホリヨークはかなりおすすめです。
このように様々な選択肢の中から自分らしいカリキュラムを組めるということが、マウントホリヨークの魅力かなと思います。
しかし、この記事で書いた通り、私はまだやりたいことが決まっていないので、この選択肢の多さに圧倒されている部分があります。また、これほどたくさんの選択肢があっても、私のキャパでは一学期に四つか五つくらいしか授業が取れないので、絞るのが大変です。
そのため、私はほぼ毎週アドバイザーに相談しにいっているのですが、それでも私のアドバイザーは快く対応してくれます。このような教授との距離感の近さも、マウントホリヨーク、というかリベラルアーツカレッジの魅力です。
3.学校の特徴〜生活面〜
平日は、勉強やClass Board、そしてダンスや演劇のリハーサルに忙しく、「自由時間がない」といった感じなので、主に週末について書きます。
マウントホリヨークがあるサウスハドレーはとても小さな街で、大学の周りにはレストランと雑貨屋くらいしかありません。しかし、バスを使えばアマーストやノーサンプトンといった中規模の街やモール、ひいてはボストンやニューヨークにも行けます。個人的には、行きたい時には行けるけども勉強の邪魔になるほどではないこの都会との距離感が気に入っています。
また、学内でも随時イベントが開催されています。伝統行事はもちろん、全体の約30%近くいる留学生人口を反映してか、結構様々な文化のイベントが開催されているので、私はよく行きます。
それに加え、他の四大学のイベントやパーティに参加することも結構あります。生活面でもFive College Consortiumの利点は生かされている感じです。
結論として、ちょっとシャンプーを買いたい時などは不便だけど、あまり退屈することはないという感じです。
最終的にその大学を選んだ理由
私の最終進学先候補はマウントホリヨーク大学の他に、同じくリベラルアーツカレッジのハミルトン大学、そして早稲田大学国際教養学部がありました。
マウントホリヨーク大学はキャンパス訪問した時から魅力を感じていたものの、私が合格した大学の中では決してランキングが高くないことと、日本での知名度があまりないことが懸念でした。
最終的に決め手になったのは日本人の在学生や卒業生の方々の優秀さ、アカデミックの欄でも紹介した5 College Consortiumやキャリア教育、多様性、そしてキャンパスの美しさです。
最後に
最後に、アメリカの女子大を目指している方にメッセージを少し残したいと思います。
アメリカの女子大は、良妻賢母を育てるというよりは、リーダーを育成するという側面が強く、フェミニズムが強烈にプッシュされています。
その他にも、マウントホリヨークの場合はLGBTQであることを公言している人がたくさんいて、日本から来た人は戸惑うこと必至です。しかし、だからこそ現代の日本社会に違和感を抱いている女子高校生には、是非ともアメリカの女子大に来ていただきたいと思います。
マウントホリヨーク大学の出願締め切りはEarly Decision IIが1/1でRegular Decisionが1/15です。この記事を読んでマウントホリヨークに興味持ってくれた方はぜひ出願していただけると私は嬉しいです。
nanaka
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