アカデミックリーディングとは

アメリカの大学ではすごい量のリーディングが課されるというのはよく聞く話ですよね。

私の場合も、まだ一年生なので少ない方ではありますが、全部細かく読んでたら大変なことになるくらいの量は出てます。笑

例えば今週だと、2日後までにFirst Year Seminerで25P、Public Speakingで20P、Anthropology(人文学)で7P×2が課されてます。

 でも、コツを掴んでしまえばそれぞれ2時間くらいで読み終わるようになるので、今回はその方法について書きたいと思います。
(大半は大学の事前プログラムで習いました)


授業内でのリーディングの使われ方を掴む

まず、なぜそのリーディングが課されているかを考えます。そのリーディングの目的ですね。

授業がディスカッションベースなのであれば、どんな議題になるかを教科と授業内容から予測して読み進める。

大事なところに線を引きつつ、何を思ったか、なぜ大切なのかをメモすると授業で使いやすいです。

一方、レクチャーで教授の質問に答えるのがメインなのであれば、授業スタイルを掴んで、教授がどんなことを聞くのかをイメージしながら読み進めます。

内容の起承転結が大切なのか、筆者の言いたいことが大切なのか、はたまた教科独特の着眼点があるのか、その違いを意識して読むと線を引く場所も変わってきます。

ちなみにこの違いはクラスによって様々で、私の場合、FYSは全体の起承転結・Public Speakingは見出しをささっとメモして内容理解に努める・Anthropologyは独自の着眼点があるのでそれを予測して線を引きつつ、何が来るかわからないから細かめにメモを取るようにしています。


時間制限を設けて速読する

宿題が2Pであれ20Pであれ、授業時間は一緒です。なので、細部の大切さがリーディングの量によって変わります。

量が少なければ、授業中に細かいことも聞かれるし、量が膨大な時はざっくりとした知識を授業前につけることが目的とされている場合が多い気がします。

なので私の場合は、各教科へのリーディング時間を2時間と決めて、量が膨大な時もその時間以内に終わるように読むスピードを調節するようにしています。
(Anthropologyは量が多いため倍の時間かけてます。そんな感じで、もちろん微調整も必要)


速読とは

大量のリーディングが出てきたときにざっと大事なところを掴むために使うのが速読という読み方で、スキミングと言われていたりもします。

速読法なんてどうやって身につけるんだ、1単語ずつ丁寧に読まないって逆にどう読めばいいんだと出国前はブツブツ言っていた私ですが、ざっくり私がどう読んでるか説明しますね。

これがスキミングとしてあっているかはわかりません。笑

まず、タイトル・イントロ・結論部分を先に読んで、何について書かれていて筆者の意見は何なのかを掴みます。
(議題に賛成なのか反対なのかがわかっていると、その根拠の部分も読みやすくなります)

その後は、頭の中で最速で音読しながらザーッと文を目で追っていきます。

意味を取るのではなく、ただひたすら(頭の中で)音読します。

構文や詳細はわからなくても、だいたい単語で何を言っているのかはわかります。しかし、それだと読み間違えて捉えている場合も。

そこで大切なのが、大事なところはゆっくり読むということ。

ここは日本語の文章とだいたい一緒な気がします。

逆説の後は線を引くとか、For exampleの前に筆者の意見があるとか、構文的に大事なことが書かれているであろうところに線を引きつつ、そこはゆっくり読んで精読します。


TOEFLとSAT

個人的に、受験の頃はSATの方が得意でした。(TOEFLと比較しての話)

イメージではTOEFLはボキャや精読を求めていて、一文たりとも勘違いしてはいけないイメージ。

一方SATは、時間がない分日本語の読解のように流し読みして、だいたいの内容がつかめていれば質問に答えられたような気がします。

そして、アメリカの大学で求められているのはSATの読み方に近いなと私は感じています。
どちらかと言えば私が得意な方、ラッキー。

もちろんTOEFL対策でのボキャブラリー暗記もだいぶ役に立っています。どっちのテストも大切です。

授業で使う用のメモを作る

無事読み終わっても、まだリーディングは終わっていません。(何言ってるかわかんない)

というのも、せっかく読んでも、授業中に使えなかったら意味がありませんよね。

なので、授業に備えてざっとワード1Pほどのサマリーを書きます。

これは私が個人的にやっていることなのでやってない人も多いと思います。

個人的には、記事について話すときに必要になる大事なボキャブラリーが確認できたり、重い教科書を持ち歩いたうえにどこが大事だったっけとページをパラパラする必要がなくなるので、割と気に入ってます。

また、試験前に授業で使ったリーディングをさっと復習するときにも便利。

タイトルを【日付、タイトル、著者名】など統一しておくとさらに便利です。

最後に

いつものことながら、長くなってしまいました。笑

また、これはただ私が採用している方法というだけなので、それぞれのリーディング方法を探してほしいし、他の先輩に聞いてみるとさらに視野が広がるかもしれません。

SAT対策として試してみたり、大学の授業が始まってから、リーディングにどう手をつけていいかわからないと思った時に、参考程度にこの記事を使っていただけたら嬉しいです。

2017/10/03 amu


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