後悔はしてないけど、客観的に見れば失敗した大学選びの話

前回の記事では編入という選択肢について書きましたが、今回はリベラルアーツ大学から総合大学へ編入せざるをえなくなった理由について書いていこうと思います。


  • 大学の中の興味のある専攻すべてのHPを見ること
  • 研究したい分野まで決まっているなら、専攻科目を教えている教授1人1人のHPまで見ること

なぜ筆者がこの2つを学校選びをしている高校生に勧めるのか。自分の経験談を話したいと思います。


3-2 Engineering Programに惹かれたはいいものの…

筆者は受験後、複数の大学から合格通知を受けとり、進学先をとっても迷っていました。


各種ランキングを再び読み漁り、学部教育にどれほど力を入れているか調べ、最終的にはキャンパスビジットをするべく単身アメリカへ飛び立ちました(実はこれが最初の海外旅行笑)。


そして、最後の決め手の一つになったのが3-2 Engineering Programというものです。

*3-2 Engineering Programとは、リベラルアーツカレッジで3年、総合大学で2年を過ごし、リベラルアーツカレッジからは自然科学の、総合大学からはエンジニアリングの学士をもらうというもの。


このプログラムのいいところの1つに、総合大学と提携しているリベラルアーツカレッジで所定の成績を取れば、総合大学への合格が保証されていることがあります。しかも、その総合大学は世界的にも名の知れた大学が多いのです。


筆者が在籍していたBeloit Collegeは、コロンビア大学ワシントン大学セントルイス(WUSTL)、レンセラー工科大学(RPI)の3校と提携していました。


これはいい!と思い、筆者はBeloit Collegeへの進学を決めました(もちろん他にも選んだ理由はありますけどね)。


Beloit Collegeで学んでいるうちに、もっと学んでみたい分野が見つかり、それが上記の3校で学べるのかを調べてみました。


結果、WUSTLはその分野の研究をしていなかったので却下、RPIはその分野の教授がいたものの、3-2 Engineering Programの中にコンピュータサイエンス(CS)が含まれていなかったので却下となり、最終的に残ったのはコロンビア大学のみでした。


しかし、そのコロンビア大学は1年間の費用が7万ドル(約770万円)を超え、留学生向けの奨学金には限りがある(から期待するな)という感じだったので、断念しました。


そもそも、夏休みの間にサマースクールで単位をいっぱい取れば、3年程度で学士、その後2年で修士が取れるのに、5年もかけて学士2つというのは価値があるのかと思い、3-2 Engineering Programという選択肢は完全に消え去りました。


それなら大学院だ!

近年日本でも一般的になってきましたが、北米ではSTEM系(日本でいう理系)の科目は大学院に行って専門的に学ぶという考え方が根強いです。


3-2 Engineering Programという選択肢を消した筆者は、大学をさっさと3年で卒業して大学院に行くという進路に希望の光を見出しました。しかし、そのプランもすぐに潰れてしまったのです。


早速、お世話になっていたコンピューターサイエンスの教授に、大学院に行くにはどんな勉強をすればいいのかと聞いてみました。


その教授は、「それならtheory of computationを勉強しないといけないね。でも、この学校では需要がないからその授業はやってないよ。」と教えてくれました。


それくらいならサマースクールで他大学の授業を取ればいいと思い、他の必要条件を調べていました。すると、もう1つの壁にぶち当たりました。それは推薦状です。


見つけた記事(これこれ)によると、大学院に出願するためには3通の推薦状が必要だそうです。しかし、筆者のいた大学にはコンピューターサイエンスの教授は2人しかいなかったのです。


再び先ほどの教授にどうすれば良いかを聞いてみたところ、あと1通は夏休みにインターンを行い、その勤務先の人に書いてもらうことになると告げられました。


これで、夏休みをサマースクールにつぎ込み3年で卒業し、大学院に進学するプランはなくなってしまいました。


しかも、サマースクールとインターンの両方をこなしたところで、博士号を持ちかつアカデミックな領域にいる人(要は大学教授など)以外からの推薦状は弱いので(上記リンク先の記事参照)、インターン先からの推薦状は大学院入試においてあまりプラスに働きません。


さらに記事を読み進めて行くと、追い打ちをかけるように研究経験という言葉が出てきます。これも、前の大学には筆者の興味のある分野が専門の教授がいなかったのでNG。


まとめると、リベラルアーツを卒業してから大学院へ進学するのを断念した理由は以下の3つです。

  • 大学院受験に必要な授業が自分の大学で受けられない
  • 推薦状が3つ必要なのに、大学にはその分野の教授が2人しかいない
  • インターンをして推薦状をもらっても、教授からの推薦状に比べて不利になる


これらの理由で二進も三進もいかなくなり、上述の大学院進学のためのリソースが豊富な総合大学に編入せざるを得ない、という結論に辿り着いたのです。


さいごに

すったもんだがありましたが、筆者は最初にBeloit Collegeを選んだことは後悔していません。


むしろ、Beloit Collegeを選んだからこそ、このようにいろいろ調べて筆者自身の進路設計を上手く修正できたと思います(おそらく総合大学に行っていたら、大丈夫と思って直前まで何もしていなかったかも笑)。


でも、修正が必要になった時点で、最初の選択は世間的には失敗なんでしょうね。


こうならないために、大学選びの際の視点として、教授の数と研究内容という観点も持っていてほしいと思います。


専攻したい科目がまだ決まっていない方でも、大学の中の興味のある専攻すべてのHPを見てみてください。それぞれの専攻で博士号をとった教授が少なくとも3人以上いる学校を選んでください。


研究したい分野まで決まっている方は、専攻科目を教えている教授1人1人のHPを見てみてください。その中にresearch interestという項目がほぼ100%あります。その項目内に自分の研究分野のキーワードが載っているか調べてみてください。


これら2つの観点で大学を選べば、少なくともアカデミック面では、筆者が経験したようなミスマッチが起きる確率は格段に低くなるかと思います。


2018/08/17 yuya

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