インターネットで「アメリカ 大学 留学」で検索したり、留学エージェントの話を聞きにいったりすると、必ずどこかで編入という言葉が出てきます。
英語ができなくても海外の名門大に入れる!といったように、結構おすすめされているみたいだけど実際の選択肢としてありなのかといったことを、執筆時点でおそらくシェアブロ唯一の編入勢である筆者がお届けします。
そもそも編入って何?
編入(トランスファーとも言う)とは、一度ある大学に所属した後、別の大学に移動して学位を取得することを言います。
実はアメリカでは盛んに編入が行われていて、三分の一を超える学生が編入をしたことがあるというデータもあります。
編入の手続き自体は1年生の出願とほぼ同じで、オンラインで願書作ってエッセイ書いてTOEFL受けてSATかACTも必要なら受けてという感じです。違うのは、高校の代わりに大学の成績証明書が必要というところくらいです。
なんで編入したの?
よくある話では2年制の短大(コミカレ )から4年制の大学に編入というものがありますが、筆者は4年制の大学から4年制の大学に編入するという、日本人留学生には異例ともとれるルートを選択しました。
実は、筆者は最初から4年制大学に入った時点で編入を前提にはしていませんでした。ではなぜわざわざ編入したのか?
それは、前にいた大学では、筆者のニーズが満たせなくなったからです。
詳しく理由は次回記事で詳しく書くのですが、ざっくり言えば、前の大学では次のキャリアに進む上で必要なリソースが十分に供給されていなかったのです。
そういうわけで、自分自身の将来を考えると編入せざるを得なくなったというのが正直なところです。
編入はオススメなの?
結論から言ってしまえば、編入を前提とした進路設計はオススメしません。しかし、編入の理由が学問領域にあるのならば、絶対にした方がいいです。
編入をオススメできない理由は、
- 出願はやっぱり大変だし面倒くさい
- 将来の不確定要素が強い
- 前の学校で苦楽を共にした友人と離れるのは辛い
というようなものが挙がります。
理由①については、多少英語環境に慣れたとはいえ、編入先の大学を調べたり多くの書類などを用意したりするのは大変です。
しかも、エッセイを見せられる人が周りになかなかいないんです。それこそ、編入すると言って快く送り出してくれる人は、通っている大学内にはなかなかいませんから(4年制の場合)。
理由②は北米の入試制度に関連していますが、成績的には問題ない大学でも意外と落ちてしまうことがあります。
それが原因で、当初思い描いていた進路がとれないことが往々にしてあります(筆者のカナダ行きはまさにこれです笑)。
さらに、編入することでそれまでに取得した単位が減ってしまうこともあります。筆者は全単位を4分の3にされた上で、いくつかは移行できないと言われました泣。
理由③は、小規模で生徒間の結びつきが強い学校に通っている人にとっては特に大きな問題です。
最初は慣れない環境だったとしても、1年2年と過ごすと居心地のいいコミュニティが形成されます。そこから抜け出すのはやはり相当な覚悟とエネルギーが要ります。
しかし、学びたいことを学べないというのは、上記のことよりもマイナスになります。そういう状況下では思い切って編入に打って出るのは十分に価値があります。
さいごに
もちろん、編入せずに最初の大学で4年間腰を据えて勉強するのがベストですが、やりたいことが途中で変わることはしばしばあります。
たとえそれが今までとは正反対のことでも、やり直しがきく制度が北米にはあります。その一つに編入という制度が位置付けられていると筆者は考えています。
確かに、編入は名門大に入学するための手段という側面もありますが、そこまであてにせず、あくまで自らの教育上のニーズが合わなくなったときのためのリカバリーツールと思っておいた方がよいかと思います。
2018/08/13 yuya
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