よく考えて決めてほしい、リベラルアーツと総合大学

アメリカの大学を目指すにあたって考えることの一つに、リベラルアーツ大学を目指すのか総合大学を目指すのかという分かれ道があると思います。


簡単にこの2種類の大学を説明すると、リベラルアーツ大学は比較的小規模で1、2年生の間は自分のとりたい教科を選択し、幅広く教養を学び、3年生になる前に専攻を決定するという大学。


総合大学は中規模から大規模になり、日本の大学のように、入学時に専攻を決定し、4年間それを学ぶという大学です。


ただ、アメリカの大学は各学校によって違いがあり、いつでも専攻を変えることができたり、逆に総合大学でも入学時に専攻を決定していなくても良かったりする大学もあります。一つ一つ調べることが肝要です。


以前書いたリベラルアーツ大学と研究大学という記事では、リベラルアーツ大学志望だった私が総合大学を進学先として選んだ理由について書きました。


今回の記事では、実際に自分の大学で過ごしてみて感じた、リベラルアーツ大学と総合大学のそれぞれの利点と欠点を綴ろうと思います。


自分の大学選択に関する背景

自分は、ニュージャージー州のスティーブンス工科大学というところに通う一年生です。


大学の分類としては大きく言えば理系の総合大学、細かく言えば日本語でなんと訳すのかわかりませんが、Institute of Technologyです。(アメリカにInstitute of Technologyは10もなかったと思います。)


受験時はリベラルアーツ志望でしたが、最後に理系リベラルアーツのBucknell Collegeと迷い、ひっくり返ってこの大学に決定しました。理由としては、自分の性格的に留学生のサポートはそんなに必要だと思わなかったし、やりたいことは決まっていて、それを早くから始めたかったのでリベラルアーツ大学はやめることにしました。(大体のリベラルアーツ大学は小規模であると同時に、生徒一人一人へのサポートが厚い。)


シェアブロードのメンバーは、90%はリベラルアーツ大学に通っています。そしてその大多数が文系です。


日本の大学の理系はレベルが高いので、わざわざアメリカに行く必要がないというのはきっと事実ですが、自分の専攻しているChemical Engineeringは日本では大学院まで行かないと学ぶことが難しい分野であり、また自分自身アメリカが好きなので、理系でもアメリカの大学に通っています。


リベラルアーツと総合大学の比較

ではここから本題です。


と言っても、自分はリベラルアーツ大学に通ったことはないので、リベラルアーツ大学に関して述べることは、友達の話を参考にしています。


また冒頭でリベラルアーツ大学と総合大学の利点と欠点について書くと言いましたが、人によってそれは利点にも欠点にもなりうるので、利点・欠点と分けずに、事実を書いていきます。


リベラルアーツ大学

まず、リベラルアーツ大学は自分で受ける教科を選択することができます。例えば、生物と人類学を同じ学期中に取ることだってできます。


ということは、クラス内には本気で生物を専攻にする気で勉強している学生もいれば、興味本位でとっただけの学生もいます。


テストの平均点は高くならず、大学によっては苦手な授業の成績は最終的なGPAに含まない、Pass and failというシステムがあるところもあるようです。(クラスの成績がA・B・Cなどではなく"Pass"とだけ表示されるので、AもCも同じものとしてカウントしてもらえる)


例えば日本ではなかなか難しいですが、メディアや音楽を他の教科と一緒に取ることも可能です。第二外国語は必修のところが多いようです。(留学生は免除の場合も。)


また1つのクラスを受けてもらえる単位は1で統一されている学校が多いように感じました。


そして、留学生主催のイベントが開催される大学もありました。各国の人達であつまり、その国のアピールを行ったりしているそうです。


総合大学

対して総合大学ですが、残念ながら自分の通う大学は完全な理系学校のため、文系科目は専攻に含まれていません。


なので、一般的な総合大学とリベラルアーツ大学の純粋な比較にはならないかもしれませんが、理系文系問わずに言えることとしたら、専攻が最初から決まっているため、選べるクラスの幅が狭いということです。


自分の通っている大学に限っていうと、自由に追加することが可能なクラスは、コンピューターサイエンスや哲学、社会学といったくらいです。(文系科目の学部はなく、その分野の先生が一つの教室で教えるだけ。)


また、留学生は最初のオリエンテーション以降は他のアメリカ国内の生徒と同等に扱われるため、留学生を中心としたイベントなどは存在しませんでした。


自分の学校では、留学生と言っても自分を含めた5、6人以外は全員アメリカの高校出身だったので、もしかしたら他の総合大学も同じ傾向があるかもしれません。


また、クラスは皆が理系ということもあり、1、2年生の間は理系に共通する科目が全員の必修となっています。自分の学校はエンジニアの学校でもあるため、エンジニアの授業も必修でした。


最初の中間テストはどのクラスもテストの平均点は高いのですが、期末テストの頃には難化され、平均点がガクッと落ちていることもありました。


先程少し話した単位についてですが、リベラルアーツとは違って、総合大学である私の大学では、クラスごとにもらえる単位が変わります。


単位が1のクラスもあれば2や3のクラスもあるので、クラスによって全体のGPAに与える影響力が2倍・3倍と変わるシステムということですね。

*「単位数×クラスの成績」を平均したものが最終的な成績(GPA)になります。


また、理系の場合はどの専攻でも共通する部分がある程度あるため、専攻の変更は楽にすることができます。


ただし、エンジニアリングは特別に学ぶものが多いため、エンジニアリングへの転向が不可能だったり、テストに合格しないと転向できなかったりということもあります。


やりたいことが決まっているかどうか

私の意見としては、自分のやりたいことが決まっていない、幅広い分野を学びたい、小規模で周りからのサポートが厚い大学に行きたいという人はリベラルアーツ大学。


自分のやりたいことは決まっている、ぶれない自分を持っている、という人は総合大学です。


自分も、総合大学に行くと塾の先生に報告した時は「あなたは芯があるからそのほうが良いかもね〜」と言われました。


確かに、自分としてもやりたいことが決まっていない状態で総合大学に行ってしまうのは無謀だと思います。


授業内容もそうですが、周りは先生も含めて皆が専攻を決めていてそれに向かって突っ走っているといった感じなので… (アメリカ人は大体がSTEM高校出身でした。)

*STEM: Science(科学), Technology(技術), Engineering(工学) and Mathematics(数学)の略


迷っている人はよく考えてください。リベラルアーツ大学に行ったとしても、たかだか2年スタートが遅くなるだけです。


やりたいことが決まっている人は総合大学を前向きに考えてみてください。自分の専攻に関する仕事につけるチャンスが大幅に広がります。

2018/01/16 yuki

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