初めましての方もお久しぶりの方もこんにちは。nanakaと申します。
いつもは連載記事「『私って無個性なのかな?』と思う人のための米国大学留学準備講座」を書かせていただいていますが、今回は少し趣向を変えてギャップタームの過ごし方について書こうと思います。
メンバー紹介のページにもある通り、私は4月から8月の間、早稲田大学国際教養学部に所属していました。
私はこの5ヶ月間で、なるべく4年間の大学生活で得られるそれと同じくらいの価値を得ようと考えていました。そのために、三つのアプローチを取りました。
学業と課外活動
まず、なるべく多くの知識を吸収するために、国際教養学部の一年生向けの授業の中では難しいと評判のものばかり履修しました。
そして、アメリカの大学を見学しに一週間大学を休んだとき以外、全ての授業に出席し、予習・復習もし、試験も全て受けました。
その結果、なんとDean’s List(成績上位10%の学生のみが載ることのできる、優等生名簿のこと)に載ることができました。
また、人脈作りのために政治サークルとバレエサークルに所属しました。特に政治サークルにおいては、一年生の中で最も多く活動に参加したと先輩に褒められて、とても嬉しかったです。
それに加え、早稲田らしさを味わうためになるべく多くのイベントに参加しました。
たとえば、早慶戦においてはボランティアとして活動しました。慰労会の後高田馬場駅のロータリーで早稲田大学校歌と紺碧の空を歌った際は最高に早稲田精神が高まりました。
5ヶ月間過ごして思うこと
もちろん、たった5ヶ月で大学生活4年間ぶんと同じだけの経験をするのは無謀でした。
しかし、そのような意識で大学生活にコミットした結果として得たものはかなり大きかったです。
特に、今まで経験したことのない事柄にたくさん挑戦し、多くの人々と出会うことによって、自分の価値観が相対化されていき、今までわからなかった自分の好き・嫌いがどんどんはっきりとしていきました。
同時に、今まで好き・嫌いがわからなかったのは、単純に行動範囲が狭すぎたためであり、私が欠陥人間だからということではないことがわかりました。
ただ、同時にアメリカに行かずにこのまま早稲田に残ろうかかなり長いこと悩みました。
早稲田に入る前までの私は、どうせ学生たちは怠惰に過ごし、授業もつまらないのだろう、と日本の大学をバカにしていました。
しかし、実際には学生のレベルは高く、授業も面白かったです。気になっていた勉強量の少なさも、空いた時間で他の勉強をしたり、イベントに行ったり、人と会ったりすれば学びの時間になりました。
しかも、このような実践的かつ主体的な学びは、アメリカの大学の図書館に閉じこもって教授から出された課題をこなすだけの学びよりも、よっぽど有意義かもしれないとも思いました。
また、就活に対する不安も早稲田に残ろうか迷った理由の一つです。早大卒というカードは、就活市場において最強のカードの一つです。
特に目立った特技も実績もない私は、それを捨ててしまったら就職できないかもしれないと、かなり不安を覚えました。
それでも、私は今アメリカにいます。
なぜならば、たくさんの人がぜひそうしなさいと背中を押してくれたからです。
それに加え、これからは自分の判断や直感を大切にしていきたいなと思ったのも私が今ここにいる理由の一つです。
結論として、ギャップターム中に日本の大学に真面目に通うのは「アリ」です。
もちろん日米併願は大変だし、日米両方の大学に学費を払わなくてはならないので、万人には勧められませんが。
同じギャップターム生の友達の中では海外大学の滑り止めとして日本の大学を受験し、授業料を払ったにも関わらず、どうせ海外大学に行くからと言ってほとんど日本の大学に行かない人もいます。
個人的には、せっかく親にお金を払ってもらって日本の大学に通う機会を作ってもらっているのにもったいないことをしているな、と思います。
もちろん彼らにはもっと優先すべきことがあってそうしているのだろうし、これ以上は何も言いません。
一番悪いのは、ただ漠然とギャップタームを過ごすことです。
これからギャップタームを迎える方々は是非やりたいことを見つけて有意義に過ごしましょう。
2017/10/1 nanaka
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