リベラルアーツカレッジと総合大学の両方に在籍したので比較してみた Part 1 〜生活・就活編〜

ナイアガラの滝2回目。今回は日中に行ってきたので虹が綺麗でした。


こんにちは。ベロイト大学からトロント大学に編入してから2年が経とうとしている、yuyaです。アメリカの大学に行きたいと学校調べをしている最中、「リベラルアーツカレッジ(以下LAC)と総合大学のどちらが良いのか」という疑問に必ずどこかでぶち当たると思います。


そこで、その疑問を解消するための手助けになることを願い、LAC(ベロイト大学)と総合大学(トロント大学)に2年ずつ通った筆者が感じた相違点と共通点を(探せばすぐ出てくる情報をすっ飛ばして)つらつらと書いていきたいと思います。全3シリーズの記念すべき(?)第一弾は学生生活と就活についてです。


目次:

  • 高校から大学への切り替え
  • 人付き合いの広さと深さ
  • 総合大学の方が課外活動の幅が広い
  • 競争社会か協力社会か
  • 総合大学は就活に有利(ただし、トップ大に限る)
  • まとめ&次回予告


注1:筆者の編入は他の変数(学生のレベル、大学の立地など)も変化しているので、下記の違いが一概にLACと総合大学の違いと言い切れないこともありますのでご了承ください。

注2:この記事はLACの基礎的な情報を知っている読者を対象にしています。LACについて何も知らない方は「リベラルアールカレッジとは」でググってから戻ってきてください。


高校から大学への切り替え

大学での新生活となると期待もある反面、高校までと環境が大きく変わるので不安もありますよね。ましてや異国の地での新生活となれば尚更です。この切り替えがうまくいかず大学をドロップアウトしてしまう学生も少なからずいます。


この点ではLACに軍配が上がります。LACでは入学時から、教授がアカデミックアドバイザーとして、教授一人当たり約20名の新入生をサポートします。オリエンテーションもこの教授を中心にして、大学生活を有意義なものにするためのイロハを教わります。また、履修登録前にはその(もしくは専攻が決まった後は専攻に応じた)アカデミックアドバイザーから、どの科目を取れば良いかのアドバイスをもらえる機会があります。


一方、総合大学の教授たちにそんな余裕はないので、オリエンテーションは上級生主導で行われ、内容もどちらかというと、新入生同士仲良くなりましょうみたいなものが多い気がします(トロント大のオリエンテーションが有料だったのには驚きましたが笑)。アカデミックアドバイザーはもちろんいるのですが、アカデミックアドバイザーに相談したいというと、日本でいう教務課みたいなところから毎回違う人が出てきます。


人付き合いの広さと深さ

 こちらの記事でも触れられていますが、大学の規模と人付き合いは密接に関係しています。LACは規模も小さく、ほぼ全員寮生活なので、同じ友人と過ごす時間が多くなります。大学内でご飯を食べるところも片手で数え上げられるくらいしかないので、否が応でも顔を合わせますし、ましてや専攻が同じだと、授業の選択肢が狭いため、ほぼ毎日一日中一緒にいるなんてこともあり得ます。


総合大学でそこまで深い人間関係を作ろうと思ったら、それなりの努力が要ります。一教室に何百人と学生がいるのは(人気の専攻なら4年生向けの授業でも)ざらなので毎回周りにいる人が違いますし、寮生活をしている人はそれほどいないため、授業が終わればみんなせっせと家に帰ってしまいます。食べるところも大小合わせれば相当な数があります(トロント大学の例)。ですので、毎日会う人なんてルームメイト以外はほとんどいません。学生団体やサークルに入って何か共通のものを持つ友人を見つけないと、本当に人間関係が希薄になります笑。


総合大学の方が課外活動の幅が広い

総合大学の方が、圧倒的に学生数が多いので当然といえば当然です笑。筆者もトロント大学に来たばかりの頃は大変驚きました。なにせ、同じキャンパス内に日本人団体が2つ、他のキャンパス(トロント大にはキャンパスが3つあります)も合わせると4つもあるんですから。ちなみに、中国人団体はもっとあります笑。


ほかにも日本関連のサークルがたくさんあって、例えば相撲、長刀、折り紙などがあります。こういう多種多様なサークルを維持できるのは偏に学生が多いからなんだろうなと思います。かくいう筆者もK-popのカバーダンスクラブを設立したところ、2年足らずで30人以上の団体にまで成長しました。


競争社会か協力社会か

個々の人付き合いの違いが集まると、大学全体の雰囲気にも違いが出てきます。LACではコミュニティーの団結が強いためか、割と助け合いの精神があるので、チューター等でなくても学生間で教え合うような関係が多く見られます。


一方、規模の大きい総合大学は、専攻にもよりますが競争社会であることが多いです。とりわけ、入学後に選抜のある専攻は蹴落とし蹴落とされと、凄惨たるものです。もちろんチームプロジェクトもありますが、LACに比べると、いい成績を取りたい人と単位さえ取れればいい人の落差が激しく、前者が後者の文句を言う光景が多い気がします。


総合大学は就活に有利(ただし、トップ大に限る)

トップ大は知名度の点で就活に有利なのはもちろんなのですが、それ以外にも情報収集とリクルーターに会う機会の2点でLACを遥かに凌ぎます。


現地で就職しようとしている方には、大学主催のキャリアフェアが強い味方です。トロント大学でも年に数回は開催され、一度に何十もの企業と話せます。また、co-opという、在学中にインターンを通して実務経験を積むプログラムが盛んな大学ではインターンの説明会も度々行われます。


日本での就職を目指す方にも、日本からわざわざ人事部の方や、留学生向けの就職斡旋会社の方が大学を訪問してくれるという大きなアドバンテージがあります。そうした方々が会社説明会や面接を開いてくださったり、アメリカ留学生向けの日本企業の就活イベント、ボストンキャリアフォーラム(通称ボスキャリ)に向けて手厚いサポートをしてくださったります。


LACでは、このように企業がキャンパスに訪れることはまずないです。ベロイト大学在学中に、片道1時間のところにある名の知れた州立大学(ウィスコンシン大学マディソン校)で行われたキャリアフェアに連れて行ってもらったことはあるのですが、その大学の学生と一緒になって企業ブースを回るのは肩身が狭かったです。


まとめ&次回予告

このようにLACと総合大学では学生生活の様子がガラリと変わります。筆者の個人的な感想ですが、LACはその規模と雰囲気のためか良くも悪くも高校の延長という感じがしました。総合大学の方がどちらかというとみなさんのイメージする大学に近い気がします。そのためLACの方が早く順応できますが、筆者は大学にいる感を感じられず物足りませんでした。


LACと総合大学で変わるのは生活面だけではありません。アカデミックな部分でも大きな違いが出てきます。北米には単位認定団体があるから専攻名が同じなら学ぶ内容も大体同じで卒業後の待遇もほぼ同じ、なんて思っていたら大間違いです。ということで、次回はアカデミック編です。お楽しみに!


2020/4/12 yuya

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