natsumi

記事一覧(56)

【米大学の卒業生を集めて座談会・前編】日本にない教育を求めて海外へ。想像とのギャップについて聞いてみた

シェアブロードへの単発の記事寄稿を募集します!

こんにちは。シェアブロード運営のnatsumiです。いつも記事を楽しみに待ってくれている読者の皆さん、ありがとうございます。今日はシェアブロードへのゲスト記事募集のお知らせです。シェアブロードはこれまで大学4年間を通して継続的に記事を投稿してくれるメンバーを年に一度募集してきましたが、この度継続的なライターに加え、メンバーではない学生からの単発の記事募集に挑戦することにしました。今回の単発記事募集の背景これまでシェアブロードは、経験と学びの共有という点に重きを置き、海外大受験や大学生活について大学生本人が執筆した記事を発信してきました。そして今後も可能な限り、より多くの高校生に、より多くの人の体験談を伝えていきたいと考えています。一方で、シェアブロードの活動は今年で5年目に入り、2017年に発信を始めた初期メンバーはこの夏に大学を卒業しました。その後シェアブロードに合流したメンバーたちも徐々に残りの大学生活や卒業後の進路について日々考えを巡らす(頭を抱える...?)ような学年になり、受験期の体験を発信できる若い力が欠けてきている状況でもあります。そうしたシェアブロードの現状と今後も継続的により多くの人の経験を伝えていきたいという思いから、今回さらに窓口を広げるという目的で、メンバー以外の学生からゲストとしての記事を随時募集していくことにしました。またこれまでに「1,2本だけではあるけれど、高校生に向けて受験や大学での体験について記事を書きたい!」という声が定期的に聞かれたことも、今回の決定の後押しとなりました。応募条件下記の全てを満たしている方海外大学の受験経験がある方(最終的に日本の大学へ進学している方も含みます)高校を卒業し、進学先が確定している方(ギャップターム生・大学生も含みます)シェアブロードの活動理念に賛同している方応募から記事投稿までの流れ記事投稿に関心がある方はこのGoogle Form(所要時間、1分程度)を提出してください。提出から1週間以内を目処にシェアブロード運営から折り返し連絡を差し上げます。その後提出してもらったフォームを元に記事執筆に関して相談を進めていく流れとなります。すでに記事を執筆済みの場合は、フォーム記入後、WordやGoogle Docsなどの形式でshare.abroad.2021@gmail.comに記事をお送りください。提出いただいた記事をもとに、基本そのまま掲載、必要であれば変更検討の提案を相談させていただきます。参考)シェアブロードの過去記事の一例自分が最も表現されやすいエッセイこそ、他の人に意見を求めてみては?ギリギリまで粘った(引きずった)TOEFL ~そこで私が得たもの~在校生による学校紹介まだまだ情報が少ない海外進学において、苦労した経験、赤裸々な感想は、これから海外大学受験を控える高校生にとって、そして進路に迷う高校生にとって、とても価値のある情報になります。シェアブロードが記事投稿にあたり設立当初から大切にしている、「その人だけの体験、感じたこと」を思い出としてしまうのではなく、記事にして高校生の読者のみなさんに向けて発信してみませんか?自分にしかない経験をたくさん持っている、みなさまからの寄稿を心よりお待ちしています。2021/8/19 natsumi

大学院受験生のスケジュール帳

こんにちは、makoです。時間が過ぎるのは早く、私は5月に、国際関係学と人類学専攻、コンピューターサイエンス副専攻で大学を卒業しました。今年の秋からは、Teachers College, Columbia UniversityでMA in Anthropology and Educationのプログラムを始めます。この記事では、大学4年生時の大学院受験スケジュールを紹介したいと思います。これから大学に進学することを考えている高校生の方には、まだまだ早すぎる内容だと思います。シェアブロードコミュニティーで、大学院に進学することを考えているメンバーに役立つと嬉しいです!大学院受験のために用意する書類Statement of Purpose (ダブルスペース、A42枚ほどの出願理由。どうしてこのプログラムを行いたいのか等)Personal Statement (ダブルスペース、A42枚ほど。diversityに関連する質問や自分の経験を述べるような質問等、各大学で異なります。)推薦状3通 (2通の大学もあります。)GRE (GREとは Graduate Record Examinationsの略で、パソコンで行うテストです。出願するプログラムによって、必要ない場合も多々あります。)成績証明書Writing sample (出願するプログラムに関連した授業で書いたペーパーや、卒論を提出します。)大学院受験生のスケジュール3年生終わり夏休み:6−7月大学院に行こうか、就職しようか迷い、インターン。徐々に大学院を意識し始め、興味のあるプログラムを探し始める。とりあえず必要になるかも…と思い、週末にGREを勉強、そしてGREを受ける。3年生終わり夏休み:8月大学院受験を決意!受験する大学のリスト作りとStatement of Purpose (以下SOP) の原稿を書く。受験したい大学のプログラムには、GREが必要ではない事が明らかになり、GREの勉強をやめる。4年生秋学期:9月大学でお世話になっている先生に大学院受験をする事を伝え、推薦状の依頼をする。私は3通用意しました。教授と大学院受験の戦略を練る。どの大学・プログラムを受けるべきか。Statement of purposeの内容など。Senior thesisのリサーチ開始。奨学金に応募する為にTOEFLを受験する。4年生秋学期:10-11月Senior thesis リサーチつづき。教授とSOPの編集4年生秋学期:12月アプリケーション提出期限の数日前に、もう一つエッセイが必要なことが発覚し、全力で書く。今考えると恐ろしくヒヤヒヤします > <12/15にPhDのアプリケーション提出冬休みにSenior thesis原稿を書く。4年生冬学期:1月教授とSenior thesisの編集4年生冬学期:2月教授とSenior thesisの編集PhDプログラムの合否発表MAプログラムに応募する4年生冬学期:3月教授とSenior thesisの編集MAプログラムの合否発表4年生冬学期:4月Senior thesis 提出!4年生冬学期5月大学卒業☆反省点① Senior thesisは早く始めるに越したことはない。特にhonors thesis等、1年間のプロジェクトでは、秋学期からリサーチを始めると、大学院受験に提出するsample paperにできない可能性があります。②クラス選びを慎重に!ダブルメジャーの人は最後の学期までフルで単位を取る可能性があるので、senior thesis + 大学院受験 +フル単での授業…と本当に忙しいです。私は4年生が楽になるように、大変な授業は2-3年の内に終わらせました。③ 就活を同時にするのは難しい。私は4年生のボスキャリに参加していません。というのも、夏休み中に大学の人類学部からBA/MA combined program in Anthropology のオファーをもらっていたので、もし他の大学院に受からなくても、ここに進学しようと決めていました。大学院受験を考えている学部生は、現在通っている大学でBA/MA combined program等もチェックし、受験して保険を作ることで、安心して大学院受験に集中できます。④大学受験に必要な書類は必ず早めに確認する。私は必要なエッセイを一つ見落としていて、危うく間に期限に間に合わないところでした!⑤ 奨学金に応募する人は、時々TOEFLが必須となっている事がありますので、早めに募集要項を確認して、受験する必要があります。さいごに今年の4年生は、現地で卒業した人、オンラインで学校生活を終えた人など、様々な形で卒業の日を迎えたと思います。私は4年生の1年間を日本で、オンラインで過ごしました。このような状況で大学院受験をして学んだことは、セルフケアと楽しみを大切にするということです。4年生の一年間は、大学の友人からも離れて過ごす忙しい毎日の中で、オンライン授業や将来に対して不安に思うこともたくさんありました。しかし私は、保育園でアルバイトをしてパソコンから離れる時間を積極的に作り、子どもたちと接することでリフレッシュしていました。大学での勉強に真剣になりすぎて、自分を追いつめて疲れてしまうことも多々あるかと思います。そんな時は、ほっと一息、コーヒーを飲んだり、ジムに行ったり、おいしいランチに行って、疲れを吹き飛ばしましょう:)P.S. 写真はバイトをしている保育園へLaQ博士が来られた時に、撮影した一枚です!LaQは小さいピースを組み合わせて立体的なモノを作るパズルブロックです‼保育園でこのブロックは大人気です:) 2021/6/6 mako 

コロナ禍での大学一年目を終えて

はじめまして!昨年の九月からアメリカワシントン州のWhitman Collegeに通っているkumaです。想像もしなかった形で始まった大学生活も無事一年目を終えたということで、最初の記事はこの一年間をざっと振り返ってみたいと思います。今コロナの中、不安と戦いながら海外大学受験をされている方たちに少しでも参考になりますように!コロナに振り回されたスタートおよそ一年前の、2020年初夏。進学先も決まり、ようやっと一段落着いたと思ったところでコロナが急速に拡大し、緊急事態宣言に。しかしまだこのころはまさか自分の大学生活に影響するとは思っていませんでした。6月に入り、Whitmanから寮のアンケートやオリエンテーションの情報が届き始め、いよいよと思ってた矢先。7月下旬にWhitmanから秋学期は完全にオンラインになるというメールが! 慌てて飛行機もキャンセルすることに。ギャップタームを取るか、オンラインでここ日本から授業を受けるか。アメリカの大学の授業が楽しみだった上、周りの高校時代の友達は日本の大学で新たな学びを得ていたのを見て羨ましかった私は、例え自分が描いていた寮生活ができなくてもオンラインで授業を受けることにしました。秋学期:早寝早起きの健康的(?)な生活とリベラルアーツだからこそ充実できたオンライン授業 まさかの日本でスタートした私の海外大留学。オンラインで、しかも時差がある中であの課題量の勉強をするのか、と最初は不安でした。留学生向けオリエンテーションなども全てオンラインで終わり、あの初めて学校に行くような感覚は3割ほどしか味わえず。とりあえず自分が興味のある授業を取って、オンラインでも最大限に勉強を楽しむ決意をしました。私たち留学生の最大の敵は時差。せっかく教授との距離の近さや小規模制授業を目的にしてリベラルアーツにしたのに、全てオンデマンドになったら元も子もない。自分が取る教授と相談し、ほとんどの授業は早朝に起きて参加できるようになりました。教授は皆気を使ってくださり、授業をわざわざ時差別に分けて受けやすくしてくれた方や、オンデマンドを少し入れて朝(?)3時に毎日起きることにはなりませんでした!ほとんどの日は朝4時ころに起きて、眠いままパソコンを立ち上げZoomを開きブルーライトで目が覚めるという状態。でも自分が興味のある授業を取ったのが正解で、どれだけ眠くても興味深いディスカッションで気付けば脳がフル回転していました。オンデマンドをなるべく少なくして大正解でした。朝早く起きて、授業は昼過ぎごろには終わり、長い昼寝をした後に午後はバイトや課題をし、11時ごろにはベッドに行くというまあまあ健康的な生活が送れたことは意外でした。Whitmanがワシントン州だったというのもあり、16~17時間の時差がいい感じなったのかもしれないです。でも興味のある学問分野で、少ない人数でディスカッションする授業が多かったからこそ、オンラインであることや時差があることを悔いに感じない一学期となりました。春学期:ようやっとキャンパスライフ、スタート!でもコロナでてんやわんやに。春学期は無事ほぼ対面になるということで、ようやっとキャンパスにたどり着けました。到着するとまずは二週間隔離をし、それが終わると待ちに待った対面授業!私は4科目中3科目が対面になりました。クラスルームは机が点々と広げて置かれ、真ん中には360度カメラのような物が設置されていたので、オンラインでも同時に部屋から参加できる状態になっていました。しかし対面授業が始まってまもなくある夕方に大学の保健室から電話が!なんと友達がコロナにかかったらしく、私は濃厚接触者となり再び二週間隔離に。今回はもっと厳重な隔離で、自分の部屋までご飯を届けてもらったり、使用するトイレも指定されるなど、自分がまるで感染者のような生活。一人で外に運動しに行くのは許されたものの、雪のせいで走りにも行けず。とりあえず授業には部屋から積極的に参加し、友達とビデオ電話するなどしてなんとか平常心を保ってました。課題量が多いのも、部屋に長い間閉じ込められていることを忘れるので意外と救いになりましたね(笑)。しかしまた新たな事件が!なんと私の寮で次々とコロナが出てしまい、寮自体がロックダウンされてしまったのです。私はまさかの二週間隔離が追加され、合計6週間隔離していました。隔離ばかりの最初の一か月半でしたが、それを乗り越えればあとはほぼ対面授業の学生生活がスタートし、例え最初は辛くてもやっぱりキャンパスに行けてよかったなぁとつくづく思います。対面はオンラインで話し合うよりまたさらにレベルアップし、面と向かって接することで意識していなかったことが浮彫になります。このことについてはまた次回詳しく書いていきたいと思います!ちなみに対面になってしょっちゅう感じたことは身長の意外性(笑)。スクリーンで話してたクラスメートと実際会ったら2メートル近くだったり、逆に教授が意外と小柄だったり。私も意外と小さいと思われてたりして!さいごに以上、思いもよらない形で始まった大学生活一年目をざっくり振り返ってみました。色々とコロナで大変なことはありましたが、私はWhitmanで小規模制の授業を興味本位のまま取ってみたことが案外コロナに押しつぶされず充実した一年を過ごす手段となりました。勉学以外にも、何かしら熱中できるものを手あたり次第に見つければ例えコロナ禍でも暗くなる気を紛らわせて乗り越えやすくなるはずです。まだまだ不安な毎日は続きますが、健康第一に頑張りましょう!7/31/2020 Kuma

東大に行こうが、海外に行こうが、あなたはあなた。

アメリカオハイオ州・リベラルアーツカレッジでの、四年間の留学生活がもうすぐ終わりそうです。シェアブロードでは、アメリカに旅立つ前から、一年目、二年目と、学んだことや感じたことを書いてきました。 今回は、直近の一年というより、アメリカに旅立ってからの四年間から得たことについて書きたいと思います。 就職活動を通して過去を俯瞰的に振り返ったこともあり、自分自身や、大学生活についてさまざまな気づきを得ました。進路に悩んだり、悩みながら進むみなさんの、参考になれば嬉しいです。目次:東大が嫌で、アメリカを選んだ成長とは、自分の力で考え、答えを出す力過程には、成功も失敗もない私たちは、誰かの物語の脇役であり、自分の物語の主人公である最後に東大が嫌で、アメリカを選んだ。私は、高校二年生の秋まで、東京大学を目指していました。それは、私自身が東京大学に行きたかったからというより、周りや先輩たちが目指していたからです。一言で言ってしまえば、偏差値が一番高い大学だったからです。 その後さまざまな出会いからアメリカの大学へ進学することになったのですが、就活でその理由を問われたとき、「東大では自分の幸せが見つからないと思ったから、アメリカの大学に行った」と語りました。より多様な、より好きなものを集中して学べる場所だからと。 たしかに結果的には、多様なバックグラウンドの友人ができ、多様性について学び、そして自分が好きだと思える哲学を思いっきり学ぶことができました。しかしそれは、東京大学よりアメリカの大学が優れているからというわけではなく、私自身が変われた、成長することができたからだと思います。 シェアブロードにも、海外大学を目指していたけれど日本の大学に進学し、海外大学への受験経験を活かしながらそこで自分のやりたいことをやっているメンバーがいます。リベラルアーツに進学したけれど総合大学に編入した人、途中で休学した人もいます。たくさんの同期がシェアブロードに協力してくれましたが、誰一人として同じ道を辿った人はいません。それは、日本の大学でも、この先も同じことでしょう。私たちの個性は、私たちの人生は、進学した学校の名前だけで語れるほどちっぽけなものじゃないからです。