日本へ帰国することが決まり、アメリカの小学校最後の日。クラスメートにお別れ会をしてもらいました。
大きなケーキを前に、私はみんなの前に立って、半泣きになりながらこう言いました。
「私は必ず10年後、アメリカの大学に通うためにここに戻ってきます。」
まさか本当にこの言葉通り、私がアメリカの大学に通うことになるとは思ってもいませんでした。
いや、思っていたのかもしれません。ずっと、ぼんやりとではありましたが、私はアメリカの大学に行くという夢を持ち続けていました。逆に言うと、日本の大学に行くなどという選択肢が頭にそもそも無かったのです。
ではなぜ、私はこんなにアメリカの大学を目指したかったのか。
8歳の私にこの質問をしたら、きっとこう答えていたと思います。
「Because I like it here!」
本当にアメリカが好きでした。国として好き、とかではなく、単純にそこで過ごした4年間が楽しかったのです。
自分が育った場所、友達をたくさん作った場所を離れたくないというのは誰もが抱く感情だと思います。なので戻りたい、と決めたのです。
では今の私はどうでしょう。
確かにアメリカが好きです。天候だったり人柄、食べ物など、恋しくなるものはたくさんあります。
ですが、日本も大好きです。治安の良さや伝統的な文化、食べ物など、恋しくなるものはたくさんあります。私の中で、日本は全く負けていません。笑
それでも日本を離れてアメリカの大学に行きたいと思う理由は、きっとやりたいことが見つかったからなのだと思います。
詳しいことはまた別の記事で書きますが、私は演劇が大好きです。一から舞台を勉強して、自分と同じくらい演劇好きの人に囲まれて、4年間を過ごしてみたい。何が起こるか分からないけど、とりあえず挑戦してみたい。
そう考えてみたときに、私はどうしても日本の大学に通っている自分の姿よりも、アメリカの大学にいる自分の姿の方を思い浮かべてしまうのです。
アメリカの大学だったら、自分のやりたいことを追究できるのではないか。自分に合っていないと感じたら専攻を変えればいい。そしてまた、自分が夢中になれるものを探せばいい。そのあたりの融通が利くのもアメリカの大学なのではないか。
こういうことを考え始めてから、アメリカの大学に進学するという8歳の頃の大胆宣言が、だんだん現実味を帯びていったような気がします。
とはいえ、一番最初に抱いていた「アメリカが好き」という感情が、結局は一番大事だったのかもしれません。
長くなったのでここまで!初心忘るべからず、です!:)
2017/06/29 miku
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